おはようございます!なかなか、読み終わった書籍の感想が書けずにいました。
今まで戦国時代の本について読んだことがなかったんですが、今日は始めて読んだ、戦国ミステリー『黒牢城』について書いてみたいと思います。
閉ざされた城で起こるミステリー: 黒牢城
『黒牢城』 米澤 穂信 著
読書期間:8/22(木)〜8/28(水)
いや〜、良かったです。ただの戦国時代ミステリーだと思っていましたが、第4章の謎解きから最終章に至る、すべての点が線につながる瞬間が圧巻でした。
家族愛、民を愛する気持ち、武士としての誇り、などいろんな気持ちが入り組み、そして、閉ざされた城で起こるミステリー。
本能寺の変より4年前に、織田信長に叛旗を翻した荒木村重が有岡城に立て籠もるところから始まる。
閉ざされた城の中で次々と起こる謎、そして疑念を晴らすために土牢に捕らえた黒田官兵衛に謎を解くように求める。
章を追うごとに、家臣たちが村重に対する尊敬の意を失っていく様子が、この戦いの末路が予想できて重たい気持ちになってきます。
暗く、だんだんと狭くなっていく穴を歩いているような、閉鎖感を感じながら物語を追っていき、最後に広がる解放感と喜びを感じてほしい一作です。
村重に謀反を考え直し、織田勢に戻るよう説得にくる黒田官兵衛を、暗い土牢に捉えるのですが、ツライ。「切ってくれ」と頼む官兵衛を切らずに、生き地獄のような土牢に入れてしまう。
この因果が巡り巡るのがこの本の醍醐味でした。人質を殺さない信念を持つ、村重は、切らなかったゆえに、官兵衛に憎まれる。でも、切られなかったが故の、最後のエピローグ。
歴史的な文章が難しいと感じる人へのおススメ
出てくる言葉は難しいし、登場人物も多くて誰が誰か分からず、途中で読むのをやめようとしました。
でも、諦めないでください。
4つの謎解き(4つの章)があるんですが、
登場人物紹介
ストーリーと謎が起こる
土牢にいる官兵衛に相談する
みんなに詳細を伝えて謎解き
というのが主な流れなので、
と、思い、3章と4章は土牢にいる官兵衛に、問題の説明をするところから読むことにしました。
登場人物が多くて、そんなに理解できていないかもしれませんが、みんなに詳細を伝える場面でもう一度説明があるのでなんとなくは理解できます。
このお話はミステリー自体が重要なのではなく、それがなぜ起こったのか、その心は?というのが、最後に重要になってきます。
最終章の少ししか出てこない人物のおかげで、「このお話、頑張って読んで良かった」と思えます。
言葉が難しくてギブアップするくらいなら、ぜひ、飛ばし飛ばし読んででも4章のみんなの思いや、最終章の喜びに出会っていただきたいです。
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読書が楽しすぎて、勉強できてないです・・・。 韓国語もスペイン語もしたいけど、本を読んでブログに記録をつけたい。それをしていたら「1週間が終わってる😫」となってしまっています😲💦
もう少ししたら読書熱も下がるでしょうし、そうなったら読書と語学とブログのバランスをもうちょっと考えようと思います。