前の記事を書いたときに、読み終わりそうだった『 聖女の毒杯』を読み終えました〜!
聖女の毒杯 by 井上真偽
夾竹桃の枝には、人を殺める毒がある
読書期間:2024/11/2〜11/6
聖女伝説の残る里での結婚式にたまたま居合わせたフーリン。結婚式中に同じ盃を回し飲みしたにもかかわらず、飛び飛びで3人亡くなった。
え、どうやって?
奇蹟を信じる上苙丞は、伝説上の聖女による奇蹟だと証明するために、あらゆる立場からの推理を「その可能性はすでに考えた」と、はねのけていきます。さて、これは本当に奇蹟なのか?
エンタメ性抜群な爽快ミステリー
前作のエンタメ性はそのままに、推理の面白さがパワーアップして戻ってきました。
前作では上苙丞が、中国女優風美女のフーリンと一緒に、過去にあった事件が奇蹟であることを証明するために、他の人たちが考えた推理を否定していくというお話でした。
今回は、フーリンが出かけた先で起こった事件に巻き込まれ、上苙丞の元弟子である 八ツ星聯と一緒に巻き込まれていくストーリーでした。中国マフィアも登場する、奇想天外なお話。
夏休みにカブトムシ採りに行きたくて、フーリンについてくる小学生。そんな彼が、上苙丞が登場するまでの間、探偵役として頑張る姿のギャップに「可愛い〜!」と見事にやられてしまいました。
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二転三転する推理、犯行の理由は?
前回はキャラが強すぎるため、推理に集中できず、結局は誰が犯人で犯行の方法がなんだったのかあやふやになり、悩まされました。
今回はそんなこともなく、エンタメ性を楽しみつつも謎解きも追うことができました。
第一部の最後に犯人の独白が入るんですが、そこで「え!?」とひっくり返され、面白さが加速します。
推理は二転三転と、ジェットコースターのようなスピードで進んでいきます。
犯人は誰なのか!?どうやって犯行を行ったのか!?とても楽しめるミステリーでした。
この2作を読んで気づいたのですが、推理小説の中でも、過去に起きたことに対する推理にあまりのめり込めない性分みたいです。