悲劇なんかじゃない。これが私の人生。 加賀恭一郎は、なぜ「新参者」になったのか---。
明治座に幼馴染みの演出家を訪ねた女性が遺体で発見された。捜査を担当する松宮は近くで発見された焼死体との関連を疑い、その遺品に日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれていることに加賀恭一郎は激しく動揺する。それは孤独死した彼の母に繋がっていた。
心が痛くなるようなストーリーと、その中に少しだけの希望を与えてくれる親の愛と幸せ。
自分がこの立場になったらどうするか、考えてみました。
私にはできない。
子どものために歯を食いしばり、自分の幸せを捨てた親。
こんな風にツライ思いをしながら生き抜いている家族が、声を大にして助けを求められる世の中になってほしい、と、考えさせられるお話でした。
今の暮らしが貧しくてツライと感じている、私自身を恥ずかしいと思いました。
子どもと近くにいられる、暮らす家がある、食べものが買える。
子どもの将来を思うのなら、つつましやかに暮らしていこうと、思わされました。
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これ、あらすじが面白そうで読んだのですが、加賀恭一郎シリーズの最終巻だそう。
知らずにこれだけを読んでしまいました。
シリーズ始めから読んでみようかと、考え中です。